バレエ用語の基本:簡単リファレンスガイド

目次

バレエは優雅で規律ある芸術形式で、15世紀のイタリアやフランスにその起源を持っています。バレエの世界に足を踏み入れると、動きやポーズを説明するために使われる独自の言語であるフランス語の用語に出会います。基本的なバレエ用語を理解することは、クラスでの指示を把握し、しっかりとした基盤を築くために不可欠です。

このガイドでは、初心者が最初のクラスを自信を持って進められるよう、重要なバレエ用語を紹介します。

1. バレエの基本となる5つのポジション

バレエの5つのポジションは、すべての動きの基盤となります。それぞれのポジションは足の配置を決定し、体全体の姿勢にも影響を与えます。

  1. ファースト・ポジション: かかとを合わせ、つま先を外側に向ける。
  2. セカンド・ポジション: 足を肩幅程度に開き、つま先を外側に向ける。
  3. サード・ポジション: 一方の足をもう一方の足の中央にかかとが触れるように前に置く。
  4. フォース・ポジション: サードに似ていますが、足を少し離してスペースを作る。
  5. フィフス・ポジション: 一方の足をもう一方の足の前に置き、かかとが反対側の足のつま先に触れる。

これらのポジションをマスターすることは、多くのバレエの動きの始まりと終わりとなるため、とても重要です。

2. 基本的なバレエの動き

バレエの動きは目的や実行方法に応じていくつかのカテゴリに分けられます。以下はクラスでよく耳にする一般的な用語です。

プリエ (Plié)

膝を曲げる動作で、ジャンプの準備や移行に不可欠です。デミ(半分)とグラン(完全)があります。

タンデュ (Tendu)

片足を床の上で滑らせてつま先を伸ばす動作。脚と足を強化し、動きを明確にします。

デガジェ (Dégagé)

タンデュに似ていますが、動かす足が床から離れてわずかに持ち上がる動きです。

ロン・ド・ジャンブ (Rond de Jambe)

脚を円を描くように動かす動作で、股関節の柔軟性や調整力を向上させます。

ルルヴェ (Relevé)

足の指やつま先の上に上がる動きで、バランスや脚力を向上させます。

グラン・バットマン (Grand Battement)

大きく脚を振り上げる動きで、力と柔軟性を養います。

シャッセ (Chassé)

片足がもう片方の足を「追いかける」ように滑るステップ。移動するシークエンスでよく使われます。

3. ポーズと腕のポジション

バレエの腕の動き(ポール・ド・ブラ)やポーズは、流れるようで表現力豊かな振り付けを作る上で重要です。

ポール・ド・ブラ (Port de Bras)

腕の動きを指します。ポジション間で腕を優雅に動かし、全体のラインを強調します。

アラベスク (Arabesque)

片足でバランスを取りながら、もう片方の足を後ろにまっすぐ伸ばすポーズ。腕はラインを補完するように配置されます。

アチチュード (Attitude)

アラベスクに似ていますが、伸ばした足が膝で曲がっています。

エカルテ (Écarté)

体を斜めに向け、片腕と片足を伸ばしてラインを作るポジション。

4. 方向を示す用語

方向に関する用語を理解することは、振り付けやコンビネーションを実行する際に重要です。

  • アン・アヴァン (En Avant): 前方へ進む。
  • アン・アリエール (En Arrière): 後方へ進む。
  • ア・ラ・セコンド (À la Seconde): 横方向。
  • アン・デダン (En Dedans): 内側への動き(軸足に向かって)。
  • アン・ドゥオール (En Dehors): 外側への動き(軸足から離れて)。

5. ジャンプと回転

ジャンプや回転は、バレエにダイナミックさと興奮をもたらします。以下は重要な用語です。

ソテ (Sauté)

基本的なジャンプで、両足または片足で跳び、同じ足で着地します。

ジュテ (Jeté)

片足で床を押して跳び、空中で反対の足が追いかけるように動きます。

ピルエット (Pirouette)

片足で回転する動きで、デミポワントまたはポワントで行われます。

フエッテ (Fouetté)

片足の動きで回転に勢いをつける「鞭打つ」ような回転。上級者のパフォーマンスでよく見られます。

アッサンブレ (Assemblé)

動かす足が床をブラッシュし、空中で反対の足と合流して一緒に着地するジャンプです。

6. バレエ用語を学ぶためのコツ

バレエ用語を学ぶのは最初は難しく感じるかもしれませんが、継続的な練習と反復でマスターできます。以下のコツを試してみてください。

  • 視覚学習: プロのダンサーの動画やインストラクターのデモを見て、動きを目で確認しましょう。
  • 発音を練習: 用語を声に出して練習することで、フランス語の発音に慣れましょう。
  • フラッシュカードを作る: 用語を片面に、その意味やイラストを裏面に書いて、手軽に確認できるようにします。
  • 質問をする: クラス中にインストラクターに質問することをためらわないでください。

結論

バレエ用語を理解することは、初心者から経験豊富なダンサーまで、すべての人にとって重要です。これらの用語はテクニックの基盤を形成し、インストラクターや他のダンサーと効果的にコミュニケーションを取ることを可能にします。バレエの言語に慣れることで、クラスで自信を持てるようになり、この時代を超えた芸術の美しさと正確さをより深く理解できるようになります。

バレエシューズを履いて、これらの優雅な動きを練習する準備をしましょう!

関連ブログ